人形少女と二人ぼっち

車は、海岸沿の道を走った。

やがて、花帆は、林へと続く側道へと入った。車は、ゆっくりと、奥へ進む

その先には、木造りのこじんまりとした建物が見えた

「ここなの?」
いのりは、その建物をまじまじと見る

「うん、到着したわ。いのり、ましをろを、降ろしてあげて。私は、チェックインしてくるから」

「うん、分かったよ」

コテージの中へと続くスロープを通って、いのりは、私の車椅子を押して、中へと入った

「へー、おしゃれな部屋」

室内は木造りで、広いベッドが2つ置いてあり、窓際には木のテーブルと椅子がある。木の香りが漂う、ゆったりとした部屋だった

「いいでしょ、この部屋。海の眺めも抜群なんだから」

後から入ってきた、花帆はそう言って、奥のキッチンに、クーラーボックスを置きに行った

「なんか夢みたい。一晩ここで過ごせるなんて」

「ましろ、直射日光だめだから、日が落ちるまでは、コテージの中に、座らせておいてあげてね」