人形少女と二人ぼっち

「なんだか、星みたい…」

「ましろがね、昨日、図書館でこのレシピの写真ずっと見てたの。なんだか興味ありそうだったから、作ってみたのよ」

「ましろが…、ずっと見てたの?」

私は動かない。ずっと見ていたと言うのは、花帆が勝手に思っているだけのような気がする。だけど、夜の星は気になる。いのりが見たいと言っていたから

「ねぇ、花帆姉」

いのりは、手を止めた

「なに?」

「わたしね、海に行きたいの。夜の海で星が見てみたい…」

「夜の海?」

「うん…。別に泳ぎたいとかそういうんじゃないんだけどね。ましろとね、夜の海で星が見てみたい」

「うん、良いわね! 星がよく見える海岸ね…。ちょっと郊外に出ないといけないかもな」

「連れて行ってくれるの?」

「もちろんよ。海沿いのコテージとか探そうか」

「え!? ほんと…? やった!」

いのり、ちゃんと言えたんだね…

「その前に、クッキー仕上げちゃいましょう」

「うん」