人形少女と二人ぼっち

翌日、私は、フリルたっぷりのドレスの上に、さらにフリルの付いたエプロンをかけられて、リビングに座っていた

「花帆姉、ましろにまでエプロン付けてるの? ましろが作るみたい」

「いいでしょ? ドレス汚れると嫌なんだもん」

「なら、キッチンで作ればいいのに」

「だって、ましろに見せてあげたいの」

花帆は、私の前で、ボウルの中にバターを溶かし、砂糖を入れてかき混ぜる。

私の青いガラス玉は、材料が、どんどん形を変えて混ざっていくのを追いかけた

花帆は、さらに、小麦粉をふるいにかけて、バターと混ぜていく

「あっ、ましろに、小麦粉飛んでるよ」

「え? どこ?」

「ほら、肩のあたり…、後、腕と」

花帆は、ふるいを止めて、私の身体を確認した

「あー、ほんとだ。でも、やっぱり、エプロン着せてて、正解でしょ?」

「うーん、そうだけど…。ましろにからないところでやればいいじゃん」

「ドレスは、後からちゃんとクリーニング出すから」