人形少女と二人ぼっち

いろんな形…

その中には、真っ黒で、きらきらした銀色の粒が散りばめられたクッキーがあった

「これはね、チョコレートクッキーよ。アラザンって言う粒を、チョコレートをかける時にまぶすの。お星さまみたいでしょ」

夜の星?

「ましろ、これ、気に入った? 明日作ってみようかな」

花帆は、そのケーキのレシピ本を手に取って立ち上がろうとした

「花帆姉、これ借りたい」

いのりが、何冊か本を持って戻ってきた。一番上には、『海と灯台』と書かれた本を抱えている

「いいわよ、図書カード作らなきゃね。カウンター行こう」
花帆はそう言って、私を車椅子に座らせた

3人でカウンターへと向かう。私の膝の上には、さっき花帆が選んだケーキのレシピ本がある

「この子に、図書カードをお願いしたいんですけど」

「ご登録ですね。こちらにご記入お願いします」

花帆は、登録用紙を受け取った

「いのり、これ書ける?」

「うん…」

いのりは、登録用紙を受け取って、台に向かって書き始めた