「あのさ、ましろ、触ってもいい?」
その問いは、花帆に向けられているのか、私に聞いているのか、分からなかった
「触れるなら、優しく触ってあげてね」
「うん…」
いのりは、私の手に、自分の手を伸ばして触れた
いのりの指が、私のビスクの指を優しく包む。
指の球体関節は、いのりの手の中で、少し動いた
「すごい…、指の角度も全部変わるんだ」
少しずつ、いのりの体温が、私の手を温めた
「こうして握ってると人間の手みたい。なんかすごく落ち着くな」
「いのり、ましろのこと気に入ったの? お姉ちゃんのドールなんだからね」
「別に、そんなんじゃないよ。でも、これから、ましろと、ずっと一緒に生活するんでしょ?」
「うん、もちろんよ」
「ならいいじゃん。わたしも、ましろと仲良くしたって」
いのりの言葉は、冗談まじりの言葉ではなかった
✴ ✴ ✴
その問いは、花帆に向けられているのか、私に聞いているのか、分からなかった
「触れるなら、優しく触ってあげてね」
「うん…」
いのりは、私の手に、自分の手を伸ばして触れた
いのりの指が、私のビスクの指を優しく包む。
指の球体関節は、いのりの手の中で、少し動いた
「すごい…、指の角度も全部変わるんだ」
少しずつ、いのりの体温が、私の手を温めた
「こうして握ってると人間の手みたい。なんかすごく落ち着くな」
「いのり、ましろのこと気に入ったの? お姉ちゃんのドールなんだからね」
「別に、そんなんじゃないよ。でも、これから、ましろと、ずっと一緒に生活するんでしょ?」
「うん、もちろんよ」
「ならいいじゃん。わたしも、ましろと仲良くしたって」
いのりの言葉は、冗談まじりの言葉ではなかった
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