人形少女と二人ぼっち

その夜、私は、フリルたっぷりの薄ピンクのナイトドレスを着せられて、いのりの部屋にいた

いのりは、花帆にもらったオルゴールを鳴らす

「なんかさ、花帆姉、ましろにばっかり優しい気がするんだよね」

そうかもしれない。私は、しゃべらないから、じゃべれないから、花帆は、いろいろ、こうしてあげたいと考えてくれるのかもしれない

オルゴールの音色が響く

「ごめん、なんか、ましろがうらやましくなっちゃったんだ」

あやまらなくて、いいよ

いのりは、話せるんだから、言葉にできるんだから、花帆にこうしたいって、言えばいいんだよ

「わたし、なんか気を使っちゃうんだよね。花帆姉にも、頼ってばっかだって分かってるから」

オルゴールは、ゆっくりになっていく。ゼンマイがほどけて、メロディーは止まった

「寝ようか、ましろ」

うん

いのりは、私をベッドに運んで、自分も横になり布団をかぶった

「ましろ、おやすみ」

おやすみ