人形少女と二人ぼっち

「いのり、ましろ、夕ごはんできたよ。手洗ってきて」

「はーい」
いのりは、私から離れ、洗面台へと向かった

「今日はね、クリームパスタにしたのよ」

「おいしそ、いただきます」

クリーム色、薄く切られたきのこやベーコンが入っている。複雑に絡み合った糸のようなパスタを私は見つめた

「ましろ、どうしたの、そんなにじっと見つめて。パスタ、好き?」

形がいいと思う

「そんなこと聞いても、ましろ食べれないのに、困るよ」

「そうよ、ね…

ねぇ、いのり、今週末、図書館にでも行かない?」

「えっ? 図書館?」

「うん、ましろにね、もっといろんなもの見せてあげたいの」

「うん、良いんじゃない…」
いのりは、もどかしそうな顔をしていた

いのり、夜の海へ行きたかったんじゃないの?

「じゃあ決まりね。私もケーキのレシピ本見たかったのよね」

「ねぇ、花帆姉…」

「なに? どうしたの?」

「いや、なんでもないよ」

いのりは、俯いた