人形少女と二人ぼっち

「別に、遠くに行ってみたいとか、そう言うんじゃないよ。ただ、誰もいない砂浜で、ましろと一緒に、波の音を聞いて、星の光を見てみたいって思っただけ」

きっと花帆に言ったら連れて行ってくれるよ
 
「ましろは、一緒についてきてくれる?」

私は、いのりの行くのところには、ついて行く

「いつか、ましろと、夜の海の星空、見てみたいな」

それがどんなものか分からない。だけど、いのりの言葉から、とても綺麗なものなのだろうと思った

「わたしね、ましろとこうして話ししてる時が、一番楽しいんだ。私が一方的に話してるだけだけど、ましろ、ちゃんと聞いてくれてるみたいな気がして」

ちゃんと聞いてる

「あ、お皿洗うね。ちょっと待ってて」

いのりが、キッチンでお皿を洗い終わるまで、私はその姿を見ていた

「お待たせ」

いのりは、またゲームをして、画面を私に見せてくれたり、お菓子を食べたり、時折、教科書を開いて、難しい顔をしていた