人形少女と二人ぼっち

「はい、ましろ、たまごサンドよ! こっちは、ハムサンド」

私のお皿に、サンドイッチが積まれていく

いのりは、また、どぎまぎしていた。こっそりと、私のお皿から、サンドイッチをつまんでくれた

「花帆姉、美味しい。この湖もきれいだし…」

「そう? 誘ってよかった」

優しい風が、私のブロンドの髪をふわっと揺らした

いのりの制服を着て、日傘を差してもらい、サンドイッチを用意され、いのりと同じ景色を見ている

いのりが外の世界に出られるように、私は、後押ししのだろうか? だけど、私にそんなつもりはない。私だって、外の世界は初めてだ

私は、人形と人間の境界の上を彷徨っているような気がした

「また…、3人で来たいな」

「この場所、気に入った?」

「うん、すっごくきれいだし、静かだし」

「また、来よう。ここ以外だって、いのりの行きたい所があれば、週末、連れてってあげるわ。ましろにも、いろんなもの見せてあげたいし」