人形少女と二人ぼっち

「あ…、買ったんだ…」
いのりの言葉は、花帆に呆れたような口調だった

「それで、この子名前は付けたの?」

「そうね、ましろ、とかどう?」

「ましろ、ね…」
いのりは、また私を見る

「肌も白いし、まあ、イメージ的には合ってるかなあと思うけど…

ねぇ、ましろ。この名前、気に入った?」

気に入ったかと聞かれても、答えられない。嫌ではなかったけれど。

いのりは、また、私の顔をのぞき込んだ。まるで、私の気持ちを探るように

「うん、いいんじゃない? ましろ、嫌がってなさそうだし」

「嫌がってって…。わかるの?」

「わかるわけないじゃん」

そうだろうと思う

でも、いのりの笑っている姿は、私の心を少しだけ溶かした