人形少女と二人ぼっち

その週末、朝早くから、花帆がキッチンで何か作る音が聞こえてきていた。

いのりは、また私に、学校の制服を着せてくれた。いのりに抱きかかえられて、リビングに戻る

「おはよう、いのり、ましろ」

「おはよ、花帆姉」

「どう? ちゃんと準備できた?」

「うん、ばっちりだよ」

いのりは、朝ごはんの用意されたテーブルの椅子に私を座らせた

「こうして見ると、ほんとに中学生に見えるのね、ましろ」

「うん、絶対、私より似合ってるよ、制服」

「ふふ、さあ、二人とも朝ごはん食べて」

「うん、いただきます」
そう言って、いのりは、トーストをかじった

「ねぇ、今日のためにね、特別なものを用意したの」

「え? なになに?」

「これ。ドール用の車椅子買っちゃった」

「え? まじ?」

「これに、ましろ座らせて運べば、車降りてからも楽でしょ」

「うん、花帆姉、凄すぎ」