人形少女と二人ぼっち

「おはよう、花帆姉」

「二人とも、よく寝れた? まだパジャマのままなの? ましろ、ちゃんと着替えさせてあげてね」

「うん、朝ごはん食べたらね」

「はい、どうぞ。二人とも食べてね」
いつものように、テーブルには、3人分の朝ごはんが用意されている

「いただきます」
いのりは、トーストをかじった

「今日も、朝ごはん食べたら、お姉ちゃんすぐ出るからね。後よろしくね」

「うん、分かったよ」

花帆は、手早く朝ごはんを食べ終えて、ハンドバッグを下げて、パンプスをはいて、出かける準備をした

「行ってきます、いのり、ましろ」

ドアが閉まった

今日は、いのりは、ゆっくり朝ごはんを食べているようだった

「誰かと一緒に寝たの、久しぶりだったんだ。小さい頃、お母さんと一緒に寝てた以来」

一通り、朝ごはんを食べて、いのりは、私に向き直った

「着替えなきゃいけないんだよね。いつもの、ラベンダー色のドレスでいい?」