人形少女と二人ぼっち

私は人形だ。そんなこと思っていいなんて、考えたことがなかった

「ねぇ、ましろ、これからは、自分のために生きてもいいかな?」

どうして、そんなことを私に聞くの?

「そうだよね、ましろに聞くようなことじゃないよね…」

花帆は、まるで少女のような目をしていた

「じゃあ、私が自分のために生きても、これからも私を好きでいてくれる?」

その問は、まるで、私を人形と言う器から解き放ちたいと言う願いも、込められているかのようだった

うん、私は、花帆のものだから

花帆は、私の手を握った

その手の中で、私のビスクの指は、確実に、少しだけ動いた

花帆と初めて会った、あのアンティークショップの天蓋の下のように、花弁が舞っていた