「いのりが家に来て住み始めたころね、あの子すっごく落ち込んでてね。正直、どう接してあげればいいのかも分からなかった」
私が、花帆にお迎えされる前のことだろう
「でもね、ましろが来てから、あの子だんだん元気になっていって。少しずつだけど、変わっていくのが分かった」
優しい風が吹く。桜が舞って、私のブロンドの髪に落ちる
「ましろがいなかったら、いのりは、もう一度、外へ出ることも、学校に行くこともできていなかったと思うの」
私は、何もしていない。ただ、いのりの側にいただけだ
「でもね、ほんとは、ちょっと、寂しかったんだよ。ましろは、いっつも、いのりの側にいて」
花帆の表情は、いつも、いのりに向け続けた、姉としてのものではなかった
「いのりには、ましろが必要だったの。でも、ましろにも、いのりが必要だったんじゃない?」
いのりが、必要だった…
その言葉は、私の身体の中の深い所に沈んだ
私が、花帆にお迎えされる前のことだろう
「でもね、ましろが来てから、あの子だんだん元気になっていって。少しずつだけど、変わっていくのが分かった」
優しい風が吹く。桜が舞って、私のブロンドの髪に落ちる
「ましろがいなかったら、いのりは、もう一度、外へ出ることも、学校に行くこともできていなかったと思うの」
私は、何もしていない。ただ、いのりの側にいただけだ
「でもね、ほんとは、ちょっと、寂しかったんだよ。ましろは、いっつも、いのりの側にいて」
花帆の表情は、いつも、いのりに向け続けた、姉としてのものではなかった
「いのりには、ましろが必要だったの。でも、ましろにも、いのりが必要だったんじゃない?」
いのりが、必要だった…
その言葉は、私の身体の中の深い所に沈んだ
