人形少女と二人ぼっち

廊下に出て、みゆはまた少し涙ぐんだ

「みゆ、ほんとにこれで良かったの?」

「うん…

あのさ、いのりは、ちゃんとしっかり自分を持ってるし、ましろは、超絶美少女だし、私、いのりのことも、ましろのことも、リスペクトしてるんだよ

だから、3人でいられれば十分だったの」

「みゆ…」

「だからさ、絶対誰にも渡さない。ドール研究会は、私達だけの大切な場所」

「それで、廃部に?」

「それでいいじゃん

ねえ、プリクラ撮りに行かない? 3人で」

「え? プリクラ? いいけど…」



私たちは、駅前のゲームセンターへ行った

「あー、これすごく盛れるやつた。ラッキー」

みゆは、1台のプリクラ機に飛びついた

「ねえ、ましろを真ん中にしようよ」

「あ、うん」

いのりは、私を車椅子から抱きかかえ、プリクラ機の中に入れてくれる

いのりとみゆは、私の肩に腕を回し支えてくれた

「いのり、顔堅い、もっと笑って!」

「あっ、うん」

そのプリクラは、私たちの最後の思い出になった