人形少女と二人ぼっち

私たちは生徒会室に向かった。みゆがノックして部屋に入る。いのりは、私の車椅子を押して、中に入れてくれた

「ドール研究会の部長の花守なんだけど、廃部届を出したいの」

「花守先輩…。はい、分かりました」
その生徒会の役員は、棚の引き出しから、一枚の紙を取り出した

「ここに、記入してもらえますか?」

「うん」

みゆは、そのプリントに書き込んでいく

ー 廃部届 ー

 ドール研究会

ー 部長 花守 みゆ ー

「これでいい?」

「はい、確かにお受けしました」

「あとこれも」
みゆは、部室の鍵を、その役員に手渡す

その役員は、しばらく部室の鍵を見つめてから、受け取った

「あのさ、君、梅津先輩って知ってる?」
みゆが聞く

「はい、名前だけは。僕が生徒会に入ったときには、もう卒業されてたので、話に聞くだけですが」

「すごくイケてる人だったの」

「そう、なんですね」

「君も頑張ってね」

「はい…」

私たちは生徒会室を後にした