人形少女と二人ぼっち

卒業式が終わって、いのりとみゆが部室に戻ってきた。二人とも、卒業証書の入った筒を持っている

「ましろ、待っててくれたのね」

「終わったよ、ましろ」

二人は、席に座った

「まさか、みゆがあんなに泣くと思ってなかった」

「もう、ましろの前で、それ言わないでよ」

「でもさ、みゆ、結局、部員募集しなかったね。ドール研究会」

「うん、今日で、この部室も終わり。結局、廃部だけどね」

「どうして、部員入れなかったの? 入りたいって言ってきた子も、何人かいたのに」

「だって、ここは、ましろと私達の秘密基地なんたよ。私は、ましろが安心していられる場所があれば、それで良かったの」

「みゆ…」

いのりにとっては、みゆのその言葉は意外だったのだろうか

「さあ、部室の鍵返しに行こう。これで、ほんとの終わり」

「うん、そうだね」

いのりは、私を車椅子に乗せて、三人が外に出たあと、部室の鍵を閉めた