人形少女と二人ぼっち

どうして、みゆは泣いているのだろうか? 私には分からなかった

「2人が頑張ってくれたおかげだよ。夢見てるみたい…。でも、無理させちゃったよね」

「わたしは、楽しかったよ。みゆが最初にやりたいって言ってくれたおかげだよ」

いのりは、目を閉じて笑顔でうつむいた

「みゆちゃん、私も片付け手伝ってるから、3人とも着替え終わったら、何か美味しいものでも食べに行きましょう。今日は、頑張った3人へのご褒美」

花帆は、テーブルに残された、紙皿や紙コップをまとめていた。

「はい、花帆さん」

熱気の冷めやらない教室を後にして、みゆは、私の車椅子を押してくれた。いのりも、少し足を引きずって付いてくる

いのりは、部室の鍵を空けた

部室で、みゆはいのりの着替えを手伝った。また、制服のスカートに、キャミソールという格好で、いのりは座っている

「これ、落としちゃうんだね」

「うん、どうして?」