人形少女と二人ぼっち

そっちの方が助かる…。ずっと同じ姿勢だと、球体関節が軋むから

でも、今はそんなこと言ってる場合なの?

つないだ手の、いのりの指に少しだけ力が戻る

「ましろ…。ましろのこと、分かったよ。全部分かったって言ったら、怒られるかもしれないけど、でも、分かった」

うんん、怒らないよ

いのりは、今日一日、ずっとお人形でいてくれた

人間の身体なのに…

「ねぇ、みゆちゃん。すぐに、いのり休ませてあげて。ましろも…。

あー、でも、一枚だけ写真撮りたいな…。だめ?」

「えっ、あ…」

「いいよ、花帆姉。ましろもいいでしょ?」

うん、いいよ

いのりは、また身体を立て直して、ポーズを取った

「あぁぁ、二人とも…」

花帆は、うっとりと私たちを見つめる。それから、スマホを出して、写真を取った

「ありがとう、いのり、ましろ…。
ねぇ、みゆちゃん。今度こそ、いのりの着替えとメイク落とし、手伝ってあげて」

「はい」