人形少女と二人ぼっち

「え!? 誰? あの子?」
その少女は、動かない私に、恐る恐る近づいてきた

「あ、人形なの?これ。やば。まつ毛とかすごく長いし、人間みたい」

私の青いガラス玉は、その少女を映す
そんなに覗き込まないでほしい

「ねぇ、いのり、そんなに近くでまじまじと見たら、嫌がるよ」

「嫌がるって、人形でしょ? この子」

「そうだけど。でも、こんなに綺麗で、本物の人間みたいに作られてたら、何か感じててもおかしくないでしょ」

「そんな、脅かさないでよ…」

その、いのりと呼ばれた少女は、私から離れてテーブルの向かいの椅子に座った