人形少女と二人ぼっち

「え? 俺?」

谷口に視線が集まる

「あぁ、分かったよ」

谷口は、台の前でしゃがみ込んで少し考えていた

「宮前とましろさん、左右対称にポーズとってくれる? 左側に、ましろさん座ってもらって」

「うん…」

みゆは、車椅子から私を下ろし、抱きかかえて台の上の椅子に座らせてくれた

「こっちを向いて、膝をテーブル側に傾けて座って…

そう。それから、上半身をねじって、軽く見つめ合う感じで」

私の身体は、みゆが動かしてくれる

「ましろさんは、左肘をテーブルにつけて、反対の手は膝に置いて。宮前は、対称的に…

それで、二人ともテーブルに肘を付いた方の手を組める?」

いのりの右手と私の左手の指が絡む

「これでいい?」

「いのり、少し、目線下げて」
みゆが言った

テーブルの向こう側には、もう一体、ドールがいるようだった

「うん、いいよ! いのりの表情、お人形っぽい」

「宮前、そのポーズきつくないか?」

「うん、今のところ大丈夫」