人形少女と二人ぼっち

「どう?」

みゆは、いのりに手鏡を差し出す

「え? これ、わたし?」

いのりの声が裏返った

「すごいでしょ、私のメイク」

「うん、すごい…。ほんとにお人形みたい…」

いのりは、私に目をやる

「あっ、ましろも着替えさせないと…」

「今日は、私がやるよ。手の化粧、取れちゃうから」

「あっ、そうだね」
いのりは、自分の手を不思議そうに見ていた

みゆは、私を、制服からドレスに着替えさせてくれた

そして、いのりと私に、お揃いのタイツの上から、ストラップシューズを履かせる。私達の頭にボンネットもつける

「完成! 二人とも、ほんとにお人形みたいだよ」

私は、もとから人形だけれど…

いのりは、ピンク色のドレスを着た私の姿を、頭から足の先まで眺め、そして、自分の姿を見た

「なんか、ましろと同じって不思議」

「いのりも、ちゃんと、おしゃれしたらかわいいんだって!」

「あー、うん…」