人形少女と二人ぼっち

「ましろと、同じに?」

「うん!」

みゆは、二色のドーランを、いのりの肌に叩き込んでいく。いのりは、もうされるがままだ

あっという間に、いのりの肌は、滑らかな光沢のある陶器の質感になっていった

いつも見ている、いのりじゃない

私と同じ…

「さあ、先にドレスに着替えちゃおう」

「うん…」

みゆは、いのりにフェイスカバーを被せ、花帆がアンティークショップで購入した紫色のドレスを着せた

袖口から見えるいのりの手は、ビスクのようだ
ただ球体関節だけがない

「よし! メイクアップしていくからね」

「うん…」

色付する前のビスクドールのような、のっぺりとしたいのりの顔に、チークやアイラインや口紅をさしていく。口紅は、何色も、塗り重ねていた

「うん、できた!」

みゆは、いのりの頭からネットをはずして、髪にアイロンを当てた。それから、丁寧に髪を梳いていく

人形…? いのり…なの?
私は、分からなくなった