人形少女と二人ぼっち

佐久間は、またメモを取る

「お姉さん、すごいですね」

「こう言うの、好きだからね」

花帆は笑った。

人形をどうやって飾り付けるか、一番よく知っているのは、花帆なのかもしれない

「そうだ、それからね、ステインって言う木材に使う塗料があるんだけど、安っぽい椅子でも、ステインで磨くと、結構、アンティーク感出るのよ」

「へー、それ、良いですね。探してみます」

「これで、イメージ、固まった?」

「はい、十分です。あの、俺はこれで…」
佐久間は、立ち上がろうとした

「あっ、佐久間くん、お菓子くらい食べて行って」

「そう…、ですね」

佐久間は、またテーブルについた

お菓子を食べる。喉に詰めそうになっていた

「佐久間、落ち着いて食べなよ」

「お、おう」

やっぱり、いのりの視線を感じる佐久間は、かくかくしていた

「ごちそうさまでした。今日は、ありがとうございました」

「どういたしまして」

佐久間は、立ち上がりお辞儀をすると、足早に部屋を後にした