人形少女と二人ぼっち

佐久間は、かくかくした手つきで、ティーカップに手を伸ばした

「それで、今日は?」

佐久間は、ぎこちなく鞄からノートを取り出した

「あの…、いのりとましろを乗せる台、全体のイメージが掴めなくて、どのくらいの荷重がかかるのか知りたくて…」

「荷重ね…」
花帆は、いのりと私を交互に見た

「たぶん、二人で、80キロちょっとってところじゃないかな」

いのりは、なぜか顔を赤くした

「それに、二人が座るウッドチェアに、丸テーブルとかあるといいわね」

「なるほど…」
佐久間のぎこちなさは消えていた。ノートにイメージを描いてメモを取っている

「ウッドチェアと丸テーブルは、中古品屋さんとかで探してもいいかもね。その重さを量って、台の強度を計算すればいいんじゃないかな」

「そうですね。椅子とテーブルはそのまま使うんですか?」

「そうね…、二人を乗せる台の上に、ベルベットっぽい布を敷くと雰囲気出るかも。それから、テーブルクロスとかも掛けるといいかもね」