人形少女と二人ぼっち

リビングで、いのりは、私の向かいの椅子に座っていた。週末なのに、私は制服を着ている

「佐久間くんってどんな子なの?」
花帆が、お茶の用意をしながら聞いた

「うーん、いかつい」

「ふふ、なにそれ…。まあ、大道具やるくらいだから、そうなんだろうけど」

花帆は笑っていた

玄関のチャイムが鳴った。いのりが出迎える

「おう、いのり…、ましろ」

「佐久間、入って」

「いらっしゃい。君が佐久間くんね」

「は、はい。佐久間 慎也です。よろしくお願いします…」
佐久間は、深々とお辞儀した

「そんな、緊張しなくていいよ。そこ座って」
いのりが、自分の隣の椅子を指さす

「おう」

佐久間は、部屋のあちこちをちらっと見ては、いのりの視線を感じて、視線を落とす

「私は花帆。いのりの姉よ。よろしくね」

花帆は、そう言ってお茶やお菓子を4人分テーブルに並べた。そして、佐久間の向かい側に座った

「良かったらどうぞ」

「はい…。ありがとう、ございます…」