人形少女と二人ぼっち

「あー、もう、まじめんどくさい。食器は、新品の紙皿か紙コップじゃないとだめとか、火は使えないとか…」

「みゆ、仕方ないよ、ここ高校なんだから…。

あっ、ましろ、ただいま。大丈夫だった?」
いのりが聞く

大丈夫だった。佐久間の話はよく分からなかったけど

「なんだよ、俺、何にもしないよ。人聞き悪いな」

「ごめん、佐久間、そんなつもりじゃ…」

「で? 何だっけ? ましろといのりをのせる台の荷重だよね」
みゆが、聞く

「ああ、どの程度の強度で作ったらいいか知りたいんだ」

「私も、分かんないんだよね。ねぇ、花帆さんに直接聞いてよ」

「は!? 花帆、さん…」

「いのりのお姉さん」

「ちょっと待てよ。俺、連絡先知らないよ」

「今度の週末、行けばいいじゃん、いのりの家」

「えっ…。良いのかよ? いのり」

「あっ、うん。そう言うことなら、花帆姉に伝えとくよ」

「分かった」

私の瞳の青いガラス玉は、佐久間を映していた

「なんだよ、ましろ。そう言うんじゃないから」