人形少女と二人ぼっち

「あっ、うん、いいよ」

「ん…、いのり…」

佐久間は、弱々しい声でいのりを呼ぶ

「この台、どのくらいの荷重がかかるんだ?」

荷重…

「あー、そうだね。あんまり考えてなかった」

「ましろと、いのりが乗るでしょ。それに、二人分の椅子はいるよね? どれくらいなんだろ…」

やっぱり、みゆは、ちょっと、いいかげんだ

教室のドアが開く

「あっ、花守、北川、それに、宮前。喫茶営業の衛生関係で確認したいことがあるんだが、ちょっと職員室に来れるか?」

担任の前田だった

「あー、はい」
みゆ、が答える

いのりは、私のことを気にしていた

「ましろ、ちょっと行ってくるから、待っててくれる?」

うん…

「すぐ、終わる。悪いな、三人とも」

「はい、分かりました」
そう返事して、有紗は、みゆといのりを連れて、教室を出ていった

私は、相変わらず、青いガラス玉を、佐久間の描いた図面に向ける

「なんだよ。そんなに見るなよ」