人形少女と二人ぼっち

「悪かったよ。俺の言い方が悪かった。宮前がそこまで言うなら、俺は、もう何も言わねえ」

「佐久間…」

「さあ、他に、何か発言ある人はいる?」
みゆが、クラス全員に向かって聞いた

しばらくの沈黙の後、谷口がゆっくりと拍手した。その後、クラス中で拍手が起きた


ホームルームが終わり、さっき最初に声を上げてくれた女の子が話しかけてきた

「ましろちゃん、私、安藤 めぐみ」

めぐみ… 清楚なそれでいて親しみやすい感じの子だった

「ましろちゃんって、休みの日とか何してるの? 何が好き?」

え? 私の好きなこと…

よく分からなかった

球体関節にいい香りのするオイルをさしてもらったり、髪の毛を梳かしてもらうのは好きだ

でも、これは、めぐみの聞いていることじゃない

「あの…、花帆姉と、クッキー作ったりとかかな」
代わりに、いのりが答えてくれる

「クッキー! すごい、今度食べてみたいな」