人形少女と二人ぼっち

「それどう言うこと?」

「ましろはね、お人形だか、動けないししゃべれないの」

「普通の女の子に見えるのに?」

「うん、だから、お人形だって、クラスメートに言ったら、変な目で見られるんじゃないかって、心配してるんだよね」

理沙は、少し考えた

「それでも、みゆや、いのりにとっては大切な存在なんでしょ?」

「うん、私の中学時代を支えてくれたのが、ましろ。ましろがいなかったら、今のわたしはないよ」

みゆは、何も言わず見守っていた

「分かった。私、ちゃんと先生と相談して、ましろさんが、クラスで大切に扱ってもらえるようにする。クラスで、分かってくれそうな子にも、何人か根回ししておくし」

「有紗、ありがとう」
いのりは、有紗の言葉に、少し不安が取れたようだった

「じゃあ、みゆ、いのり、それから、ましろさん。文化祭の企画、よろしくね」

有紗は、お辞儀をして、部室を出ていった

「有紗ならきっと大丈夫だよ」

「そうだね」
いのりは、まだ少し不安を抱えていた