人形少女と二人ぼっち

「これが、そのドールの衣装だよ」

いのりは、花帆に買ってもらったドレスを、衣装ケースから取り出した

「うわ、すごく素敵。フリルもリボンも上品だね」

「こっちのピンク色のドレスが、ましろの。紫色のは、わたしが着るよ」

「すごく似合いそう…」

有沙はうっとりと、ドレスを見つめていた

「でもね、文化祭の当日、うちの部活だけだと教室借りられないだろうし、私一人じゃ、お茶とかお菓子とか出すの無理だろうなって話てたの」

「それじゃあ、うちのクラスと合同でやれば、うちの教室使えるし、クラスのみんなには、設営と接客、お茶とかケーキの準備をしてもらえばいいってことね?」

「うん、有沙、できそう?」

「こんなすてきな企画、ぜひ、成功させたい! みゆ、ありがとう。さっそく企画書書いてみるね」

「あのさ、有沙…」
いのりが、少し言い淀んだ

「ましろってさ、ほんとにお人形なんだよ」

「えっ? お人形?」

制服を着たブロンドで青目の私を、有沙は見つめた