人形少女と二人ぼっち

「うんん、話してないって」

「それって大丈夫なのかな…」
いのりの顔が曇った

「いのりは、この話、嫌? 有沙の話に乗ったら、教室の心配もなくなるし、ちゃんと、喫茶できるかもしれないよ」

「うーん、嫌って言うわけではないけど、ましろのこと、クラスのみんなに紹介しなきゃいけなくなるよね?」

みゆが、私の顔を見た

「ましろ、クラスの子たちに会わせたことないもんね。ましろは、嫌?」

嫌と言うわけではない。けれど、私は、ただ、いのりやみゆと楽しく一緒にいられればそれでいい

「やっぱり、ましろのこと、一番に考えたいよ」
いのりは、もどかしそうだった

「でも、有沙、先生もクラスのみんなも説得するって言ってたよ」

「どうやって?」

「放課後、有沙、部室に来るって言ってた。ドール喫茶の企画もっとちゃんと知りたいって」

「そう、なんだ」

「それで、企画書ちゃんと書いて、先生に提出するって言ってた」

「なら、一度話し聞いてみようか」
いのりの顔が少し緩んだ