人形少女と二人ぼっち

いのりは、制服を脱いで、ドレスに着替え始めた。ドレスが上半身を通らなくて、もぞもぞしている

「これ、どうやって着るの? ねぇ、ましろ助けて…」

そう言われても、私は動けない

ワンピースの袖にうまく腕が通らないのと、襟がどこにあるのか分からないようだ

「お人形の服、やばい、これ一人で着れないやつ?」

そうかもしれない。人形の服は人間が着せるものだ。一人で着れる作りになっていない

その時、部室のドアが開いた

「いのり、大丈夫?」

「みゆ、助けて…。袖が通らないの」

みゆは、上半身がドレスに埋もれた、いのりに駆け寄った

「恥ずかしいとか言うから、一人にしたのに…

そこ座って」

「うん…」
いのりは、しおらしく跪いた

「この服、すごいボリュームだよね。えっと、ここがスカート部分だから。いのり、ここにこっちの手通して」

「うん」

「それで、ここから、首出して」

「あー、やっと息できる」