人形少女と二人ぼっち

放課後を知らせるチャイムが鳴って、遠くから吹奏楽の練習する音が聞こえてきた

やがて、部室のドアが開く音がする。いのりだった

「ましろ、ただいま。みゆが来る前に着替えちゃわないとね」

いのりは、ぎこちない手つきで、衣装ケースを開けた

「この服、どうやって着るんだろう」

いのりは、部室のカーテンを閉めた

「先に、ましろを着替えさせていい?」

うん、いいよ

いのりは、私のブレザーと襟元のリボンを取って、ブラウスのボタンを外した。何度も、いのりは私を着替えさせてくれている。もう、その手に迷いはなかった

「えっと、これは、そのまま頭から被せるのかな? その後に、背中の編み上げのリボンを結ぶんだよね…」

いのりは、私に、ドレスを着せて、それから、プリーツスカートを取った

「できた。ましろ、ちゃんと身体に合ってる?」

合っていると思う

「これ、わたしも着なきゃいけないんだよね…」