人形少女と二人ぼっち

「そんな…、怒んなくても…」

「ごめん…」

「じゃあ、いのりもお人形やってよ?」

「えー? どうしてそうなるの?」

「ましろができるんだから、いのりだって、お人形できるよ!」

みゆの理屈が、ちょっと分からなかった

「ちょっと、何言ってんのか意味わかんないし…」

「ましろは、金髪だから、パステル系のお洋服着てもらって、いのりは黒髪だから、紺とか紫色とかのドレスだと、すっごく、ばえそう!」

みゆの言葉にすごく既視感があった

「そんな、わたしが、ましろと並んだって釣り合わないよ」

「そんなことないって、いのりは、自分のかわいさが分かってないんだよ」

しばらく、いのりは俯いていた

いのり、いいんだよ。嫌だったら、やらなくたって

「ましろと一緒なら、やってもいいよ」

「え?」

え? いのりは、人形として飾り付けられることが、嫌じゃないの?

「ましろ一人になんて、やらせられないから」