人形少女と二人ぼっち

「でもさ、2学期こそは、なんかやりたい! 部として」

「なんかって?」

「なんかって、なんかだよ…」

みゆは、こういう子なのかもしれない。何か具体的にやりたいことがあるわけじゃない。でも、みんなで楽しくしていることが、みゆにとって、一番やりたいことなんだろう

みゆは、何か思い立ったように立ち上がった

「やっぱさ、文化系の部活の見せ場って、文化祭じゃない? 文化祭でなにかやろうよ!」

「ドール用の小物売るとか?」

「それだと、買ってくれる人限られるし、作るの大変だよ」

大変なのは、嫌なのか…

「じゃあ、他に何か案あるの?」

「ねぇ、ドール喫茶とかどう?」

「ドール、喫茶!?」

「ましろにね、お人形のお洋服着てもらって、教室の真ん中に座ってもらって、それ見てもらいながら、お茶とか、お菓子とか出す感じ。絶対人気出るよ!」

いのりの顔が曇った

「そんな、ましろだけ、見世物にするようなこと、したくないよ」