人形少女と二人ぼっち

「終業式も終わっちゃったね」
そう言ってみゆが部室に入ってきた

うしろから、いのりも入ってくる

「なんだかんだ、一学期、楽しかったよね。ドール研究会も」

「うん、谷口が、ここで油絵描いた時は、どうなるかと思ったけど」

谷口が描いてくれた私の絵は、部室に掲げられている。わずかに、部室には、薄め液の匂いが残っていた

「明日から、夏休みか…」

「夏休み、楽しみだな。ねえ、海行こうよ! ましろも一緒に」

「うーん、でも、ましろ、紫外線がだめなんだよな。花帆姉が言ってた」

「そうだよね、これだけ肌白かったら、日焼けしたら痛そう」

人間みたいに日焼けはしないと思う。たぶん…

「じゃあさ、夜なら良いの?」

「うん。そう言えば、ましろと夜の浜辺に行ったことあるな」

「なにそれ? デート?」

「いや、そう言うんじゃないって」

「なに? 怪しい…。じゃあさ、花火大会とかどう?」