人形少女と二人ぼっち

数日後から、谷口は、ドール研究会の部室に通うようになった

制服を着た私は、斜めに座るポーズを取る

谷口は、イーゼルにカンバスを立てて、デッサンをしていく

今度は、何を描いているのかこちら側から分からない。

気になる…

「ましろさん、疲れたら体動かして、いつでも休んでいいからね」

いや、疲れない。人形だから

「ましろと谷口さ、なんか、二人だけの世界、出来上がってない?」
みゆが、部室の奥で、そこそこといのりに話しかけた

「うーん。絵のこと、分かんないからな」

「じゃあさ、私達もなにかしようよ! これ、花帆さんがLineで送ってくれたんだけど、可愛くない?」

「いつのまに、花帆姉とLine交換したの?」

「あっ、こないだ、ミシン買いに連れて行ってもらったとき。花帆さんのメッセ、すっごくかわいいの」

「あー、そう…。それで?」

「この髪飾り作りたいの! ましろと、私達の3人分!」

「へー、いいんじゃない?」