人形少女と二人ぼっち

「運動部に適用されているということが、文化部で適用できないという根拠にはなりません」

村上は、完全に言葉を失った

「部長の花守さんも、副部長の宮前いのりさんも、うちの高校の生徒です。部活動の自主性の観点からも問題ないと思います」

「あぁ…。

なぁ、梅津、お前、弁護士にでもなるのか? 法学部行きたいなら、進路指導に伝えておくぞ」

「考えておきます」
梅津は、少し、頬を赤らめていた

村上は、私達に向き直った

「つまりだな、ましろさんは、その、なんだ…、かわいいから、男子生徒が何を企んでくるかわからん。花守、何か心配事があったら、すぐに相談しろ。ましろさんに悪さする奴は、俺が締め上げてやる」

「あー、はい…、わかりました」
みゆが、気の抜けた返事をした

「じゃあな、俺は行くぞ。部活頑張れよ」

そう言って、村上は、部室を後にした。梅津は、部室を出る前に、私達に向かって、一瞬片目を閉じた