人形少女と二人ぼっち

「お値段によって機能もピンキリだけどね」
花帆は、はしゃぐみゆを優しく見守っていた

みゆは、ふと1台のミシンの前で立ち止まった

「これ、なんかかわいくない?」

パステルグリーンの花柄で、銀色の丸いハンドル部分に取っ手が付いていた。どこか古風なデザインだ

「ほんとだ、部室に置いても、ましろのイメージと違和感ないかもね」
いのりが言う

ミシンまで外見で選ぶのか…

「だって、かわいい方が、モチベ上がるじゃん。使うとき楽しいから」

みゆらしいと思った

「でも、あんまりたくさん機能が付いてないな。その分、安いけど」

「初めて買うならそのくらいが丁度いいかもしれないわよ」
花帆が言う

「じゃあ、これに決めた! 私たちの愛するミシン。これから、部活楽しくなりそう」

みゆは、レジで支払いを済ませた。部費で足りない分は、花帆が負担したようだ

「この後、何か食べに行かない? お腹すいたでしょ?」

「えっ、いいんですか?」
みゆのはしゃぎようは、止まらなかった