人形少女と二人ぼっち

花帆はゆっくりと、車を発進させる

「みゆちゃん、どんなミシンを選ぶつもり?」

「初心者でも使いやつくて、細かい作業もできるやつ!」

「それは、いいわね」

「でも、部費が5000円くらいしかなくって」

「それなら、最低限の機能でも長く使えるものがいいかもね」

「はい。今日はうちの部活の本格的なスタートだから、嬉しいです」

花帆の車は、ショッピングモールの駐車場に入り、車を止めた

「いのり、ましろのことよろしくね」
そう言って、花帆は車の後ろから、車椅子を出す

「じゃあ、私、ミシン売り場ってどこか、あっちの案内板で調べてきます!」
みゆは、エントランスへ飛び跳ねて駆けて行った

「二階の手芸コーナーだって!」

「うん、さっそく行ってみよう」
いのりは、私の車椅子を押した


ミシン売り場に着くと、みゆは、小さな体を素早く動かして、あちこち見て回った

「すごい、こんなにいろんなミシンがあるんだ」