人形少女と二人ぼっち

翌日も、いのりは、私にも制服を着せてくれて、一緒に家を出た。いのりと一緒に、朝、外に出るのは初めてだ

「あー、眠い」

いのりは、あくびをした。それでも、私を駅まで運んでくれる。

「朝の電車、人多いんだけど大丈夫かな」

私が花帆の家に来た頃、人が苦手だと言っていた。今の、いのりからは、想像もつかない

電車に乗り込むと、割と混んでいたのに、私の車椅子のスペースを空けてくれた

やっぱり、人形に対して、こんなに手厚くしてくれるものかと思う

「ましろ、ちゃんと乗れて良かったね」
いのりは、ほっとしていた

駅で電車を降り、学校までの道を歩く

「いのり、ましろ、おはよ!」

「あっ、みゆ、おはよー」

みゆはイヤホンをしていた

「何聞いてるの?」

「新しく出たボカロ! 昼休み、ましろにも聞かせてあげるね!」

みゆは、嬉しそうにしていた

「わたし、部室にましろを届けてくるよ」

「一緒に行こうか?」