人形少女と二人ぼっち

「うん、みんな、ましろに優しくしてくれるから、なんか、わたし大丈夫なんだって思えるんだ」

「どういうこと?」

「前はさ、なんか、外の世界が怖かったけど、人って普通に優しくしてくれるんだなって、思って」

花帆は、意外そうな顔をした

「うん、そう思えたなら、良かったわ」

私は、人間になりたいとは思わない。だけど、人間扱いさせることで、この身体が人形じゃなくなるわけじゃない

それでも、この身体の中に静かに沈んでいくもの、積もっていくものがあった。それは、どこか暖かくて、感じたことのないもの…

「あのさ…、みゆが、部活の備品でミシン欲しいって言ってたんだけど、花帆姉、どんなのがいいと思う?」

「どんなもの作るの?」

「え? ドールの服とか、小物とか?」

「いきなりお洋服は、難しいかもしれないわね」

「じゃあ、髪飾りとか?」

「うん、そうね。むしろ、お洋服作るだけなら、直線縫いと、ロックがかけれればできるのよ」