人形少女と二人ぼっち

言われた場所で待っていると、また、別の駅員さんが、スロープを持ってやっきてくれる。私達は、難なく電車に乗れた

「今日は、全部うまくいったね。部活も作れたし、ましろの定期も買えたし」

うん…

これまでの、いのりや花帆とだけいられた世界から、確実に何かが変わろうとしていた

「ましろはさ、あの部室、気に入った?」

みゆや、いのりは、私が安心していられる場所を作ってくれた。それだけで十分だよ

「ねぇ…」

車窓には夕方の景色が流れる

「ましろは、学校行くの、嬉しい?」

分からない。たぶん、人形がいていい場所じゃないんだろう

だけど、いのりや、みゆといられる時間が長くなるなら、そのほうがいい

「わたしさ、高校行きだしてから、なんか、ましろに無理させてないかなって思って。ましろとずっと一緒にいたいだけなんだけどね」

いのりの世界が広がっていくことは、きっといいことだよ。そんなこと、考える必要ない