人形少女と二人ぼっち

「うん、分かったよ。あっ、そろそろ時間だね。部室閉めなきゃ」

「えー、早くない? もっと、ましろと話したかった」

「明日もあるじゃん。駅まで一緒に帰る?」

「うん、もちろん!」

そう言って、私を部室の外に運び、いのりは、鍵をかけた

「明日からが楽しみ!」

「うん、朝のホームルームの前に、ましろ、部室に連れてきとくから」

「じゃあ、朝と昼休みも会えるんだ。やった!」

私達は、部室棟を後にした。黒髪のいのりとみゆ、それに車椅子に乗ったブロンドの私。部活終わりの子たちが多かったけど、やっぱり、私達を気にする子はいなかった

駅に着く

「そうだ、ましろの定期買わなきゃいけないんだ」

「そうなの? お人形でも定期買えるんだ」

「えっと、普通定期だよね。これかな…」

いのりは、定期売場で、購入申請書を手にして、書き込んでいく

 ー 宮前 ましろ 15歳 女性 
 柚葉町から花園台まで、一ヶ月 ー

「これお願いします」