人形少女と二人ぼっち

みゆは、部室の中を見回す

「ねぇ、この部屋殺風景すぎない? 備品とか何もないし」

「あー、ね、確かに。備品って何がいるの?」

「うーん。ドール服作ったり、小物作るんだったら、ミシンとか?」

「おぉ、ちゃんと考えてるんだ」

「部費出るって言ってたし、なんか音楽聴けるものも欲しい! ここでボカロ聴けたら最高じゃん。ねぇ、ましろも、そう思わない?」

「いや、それは、部活と関係ないでしょ」

「えー、関係ないとだめなの?」

だめだろうと思う。学校のことはよく知らないけど

「部室でボカロはだめだけど、ミシンなら良いんじゃない?」

「どんなのがいいんだろう? 中古とかが安いのかな? 刺繍とかできるやつは、やっぱ高い?」

「みゆって、裁縫するの?」

「しない」

しないのか…

「わたしも使ったことないしな」

そんな、最初から頑張らなくてもいい気がするけど

「じゃあさ、また、いのりのお姉さんに聞いてみてよ! どうしたらいいか」