人形少女と二人ぼっち

「ねぇ、早速部室行ってみよ!」

「あっ、うん、そうだね」

部室棟1階、細い奥まで続く長い廊下を、私の車椅子は軽やかに進む。奥へ行くほど、ドアの間隔は狭くなっていった

「部室ってどんなかな? 広いのかな? 何人くらい入れるんだろう?」
みゆは飛び跳ねるように歩いていた

「奥の部屋ってこれかな?」

部室名のプレートがかかっていないドアがあった

「ここだよ! 私達の部室。ねぇ、いのり、早く鍵開けて」

「あっ、うん…」

いのりは、制服のポケットから鍵を出し、ドアを開けた

「狭いね…」

「うん、広くはないかな…」

そこには長テーブルが2つつないで置いてあり、椅子が4つほど置いてあった。壁にはホワイトボード。部屋の奥には、窓が一つだけあった

「でも、3人で話すくらいなら、これで十分じゃない?」

うん、十分だと思う。みゆといのりが、勉強している間、この場所にいられるなら