人形少女と二人ぼっち

その日の夜も、いつもように、テーブルには3人分の食事が並んでいた。私は、ハンバーグを見つめる

「ねぇ、花帆姉…」

「なに?」

「みゆとね、部活を作りたいなって言っててね」

「どんな部活?」

「ドール研究会…」

「何それ!? どんな活動するの!?」
花帆は、すごい勢いで食いついた

「それがさ、まだ決まってなくって。何したらいいと思う?」

「そうね、ドール衣装作成とか、ドールに合う小物とかアクセサリー作ったりとかかな。小さなサイズだと、ドール用のアンティーク調のお部屋作ったりとかもいいけど、ましろのためなら、ちょっと難しいかもね」

「ましろのためなの」

「え!? ましろ学校に連れていくの?」
花帆の顔つきが変わった

「うん…、だめかな?」

「その部活、私も参加したい!」

「えー…」
どうやら、花帆の反応は、いのりが想像したものではなかったらしい

「だって、花帆姉、会社あるじゃん」

「そうだけど、みゆちゃんと、いのりだけ、ずるいよ」