人形少女と二人ぼっち

「じゃあさ、ましろが学校で安心していられる場所を作ればいいんでしょ?」

「あ、うん、そうだけど、そんなことできるの?」

「ねぇ、部活作らない?」

「え!? 部活!?」
いのりの声が裏返った

「うん、部活として認めてもらったら、部室使わせてもらえるからさ、授業中、ましろには、そこにいてもらえばいいじゃん」

みゆの考えていることについていけなかった

「でも、みゆとわたしと二人だけで、部活なんて作れるの?」

「それね…」
そう言って、みゆは生徒手帳を取り出した

「ほらここ『部活動は3名以上の部員で構成される』って書いてある」

「3名…」
いのりは、私の顔をのぞき込んだ

「それって、ましろも入れて、3人ってことだよね? 認めてもらえるの?」

「わかんない」
みゆは、しれっと答えた

「でもさ、やってみないとわかんないじゃん。明日の昼休み、生徒会室行って、設立申請書と活動計画書もらいにいこう。私、放課後書いとくから、いのりは、ましろを学校に連れてきて」