人形少女と二人ぼっち

「はい、おまたせ。どうぞ、召し上がれ」

食卓には、4人分のオムライスが並ぶ。いい形だ

「うわー、おいしそうです! いただきます」

「いただきます」

みゆも、いのりも、食べ始めた

「すっごくおいしい! 料理上手なんですね」

「うん、一人暮らし始めてからね、いろいろ作るのにはまっちゃって」

「良いな、いのり、こんなお姉さんがいて」

「へへ…」

いのりは、まんざらでもない顔をしていた

「ねえ、三人で、何話してたの?」

「あー、ボカロの話とか。ましろが、私の好きな曲すっごく気に入ってくれて」

「ましろが…、気に入ったの?」
花帆は少し不思議そうな顔をした

みゆが、勝手に気に入ったと思っているだけだ。みゆの聞かせてくれる曲は、好きだけれど、言葉で伝えることはできない

「そうなんです。いのりも反応薄いのに、こんなに好きなもの共有できるなんで、嬉しくて」

「そう、それは良かったわ。いのりとも、ましろとも、仲良くしてあげてね」

花帆は嬉しそうな顔をしていた